県公衆衛生局、トイレットペーパーの三角折り撲滅を目指しステッカー作成。

勘違いから広まってしまった、バッドマナー。
公共施設や商業施設のトイレで用を足したあと、トイレットペーパーの先端を三角に折る人が後を絶たない。一時期よりは少なくなったとはいうものの、それが正しいマナーだと思い込んでいる人も少なくないだろう。
この三角折りの風習は、元々はホテルなどで部屋のトイレの清掃をちゃんと行ったという目印だったそうだ。ホテルで、そのような状態になっているトイレを見た利用客が、それが正しいマナーと勘違いして広まったとの説が有力。《偽画NEWS》
つまり、マナーとしては、明らかに間違いなのである。
マナー違反なだけでなく、衛生上も大問題。
トイレ利用者が個室内で、自分が用を足した後にこの三角折りを行う場合、それはまだ手を洗う前である。つまり、汚れたままの手で次の人のためにトイレットペーパーを触るわけである。
東京・世田谷区の鮫島恵子さん(仮名)は、こう証言する。《偽画NEWS》
「三角に折ってあるのを見ると、気持ち悪いのでその部分をちぎり捨ててから使います」
もっともな感想だろう。次の利用者にとっては迷惑であるばかりか、衛生上もひじょうに問題であるのは言うまでもない。《偽画NEWS》
由々しき問題に、国会議員も動く。
この問題について、超党派による「トイレ問題議連」が先ごろ議会で「早急に思いきった対策が必要」と訴え、大きな話題となったことは記憶に新しい。
これにより、県公衆衛生局もようやく重い腰を上げ対策に乗り出した。
特別会計から2.4億円の予算を確保、有識者による検討会を述べ13回開催、まずは三角折り撲滅のキャラクターが制定された。
知事から「三角折は、死者の頭に付ける天冠に似ている」との意見が出され、『サンカクおばちゃん』が誕生。
世界的な広告賞を受賞している著名アートディレクターにキャラクターと大判ステッカーのデザインを発注、1500万枚を作成しこのほど記者会見でお披露目となった。《偽画NEWS》
さっそく、大きな手応え。キャラクターの全国展開も画策。
「おかげ様で大好評です。実証実験を行ったトイレでは三角折りはまったく見られなくなった、と現場からの報告も上がってきています。オリンピック・パラリンピック開催を控え、この大判ステッカー掲示を全国に普及させていきたいと思います」《偽画NEWS》
とは、公衆衛生局の担当者。
また、個室内に設置された監視カメラには、用を足したあとステッカーを見て三角折りを躊躇する利用者の姿も確認されたという。
近々、大判ステッカーに登場するマスコット『サンカクおばちゃん』のゆるキャラ着ぐるみも制作、イベントでの活用も考えているというので、その活躍に期待したい。《偽画NEWS》
