全国民に配布する商品券の概要が明らかに。

aside

財務相を座長とする「新コロ対策商品券検討委員会」が
先ごろまとめた実施概要が関係者への取材で明らかになった。

与党族議員による「和牛商品券」「おさかな券」の推挙を発端に、
各“族”議員がそれぞれ自分の支持母体に忖度した結果、
50種類以上の商品券が提案されるに至った。
その中から検討委員会が厳選、30種類の商品券に整理、統合された。

和牛、魚介類以外の主なものとしては、
米国産牛肉券、国産野菜券、お菓子券、冷食券、ラーメン・スパゲティ券、国産文具券、国産雑貨券、ゲームセンター・パチンコ券、旅行券、豆腐・納豆券、アルコール製品券、タバコ券など、
有力族議員のいる業界の商品が並ぶ結果となっている。

もちろん、それぞれの指定した商品以外の購入は不可。
不要なものは、お友だちと交換するなどして上手くやり繰りしてほしい(委員会出席者)。
タバコ券については「いかがなものか」という声もあったが、
与党たばこ議連に押し切られたようだ。

米国産牛肉券については、
ホットライン(?)によって直々の要請があったことを
長官が明かしている。

また、銀行業界から強い要望のあった「銀行券」については、
貯金に回されると意味がないと財務相直々の指摘があり見送られた。

カテゴリーが多岐にわたったことにより、
商品券一種類当たり500円券4枚綴で2000円となっている。

たくさんの種類があって間違いやすいのでは?という指摘に対しては、
「しっかり色分けされるので、子供やお年寄りでもその心配はないだろう」(関係者)とのこと。

本件は、特別会計から20兆円の補正予算を組まれ、
一日も早い実施が求められる。
しかし、数十億円と見られる商品券印刷利権の争奪戦が生じているため
未だ印刷に取り掛かっておらず、配布開始の目処は経っていない。

街の声を拾ってみよう。

「ありがたいことだ。でも、戦時中の配給切符を思い出すねぇ」(安梅太郎さん無職・90歳)
「私は非喫煙者なので、たばこ券は要らない」(加藤次郎さん自営業・42歳)
「それより、銀行券が欲しかったのに」(佐藤桂子さん公務員・27歳)
「スーパーで色々購入したときの会計がたいへんそう」(吉田緑さん主婦・39歳)